救急救命士は、生命の危機に瀕した患者さんを医療機関等に搬送するまでの間に、
患者さんに対し医療処置をすることで、生命の危機を回避させる医療従事者です。
救急救命士が発足した当初(平成3年)は、AED、気管挿管を除く器具を用いた気道確保、静脈路確保(点滴処置)程度しか認められていませんでしたが、近年、より一層の救命率上昇を図るため、気管挿管、緊急薬剤(アドレナリン)の投与、アナフィラキシーショック患者に対するエピペンの使用が認められました。現在も厚生労働省等で救急救命士の処置範囲拡大に向けさまざまな検討がされており、より一層の活躍が期待されます。救急救命士になるためには、厚生労働省の指定する学校(専門学校等)を卒業し、救急救命士国家試験に合格して、厚生労働大臣から免許を付与されなければなりません。JASPOではこの救急救命士国家試験受験資格が得られます。
※アナフィラキシーショック
ある物質に対する重篤なアレルギー反応が起こり、気道が腫れ呼吸が困難となったり、急激な血圧低下により死に至ることがある病態です。例えばピーナッツや蕎麦(そば)等に対するアレルギーを持っているのに、給食で出されたピーナッツバターの袋を周囲の人が開けた時に飛散する粉を吸ってしまったり、そばとうどんを同じ釜でゆでている店でうどんを食べることによって起ります。
心臓しんとう等により発生する心室細動(心臓がけいれんしているような状態のこと)を取り除く機器 |
ラリンゲアルチューブや平成16年に認められた気管挿管チューブを用いて、確実に人工呼吸が実施できるようにします。 |
心配停止の患者さんに静脈路確保(点滴処置)をすることで、アドレナリンを速やかに投与することができます。 |
心配停止の患者さんにアドレナリン(強心剤)を投与し、心拍の再開を試みます。 |
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アナフィラキシーショックになる可能性のある人が医師から処方されたエピペンを持っていた場合、その人に代わってエピペンを用いてアドレナリンを投与することができます。
聴診器の使用による心音・呼吸音の聴取 |
血圧計の使用による血圧の測定 |
心電計の使用による心拍動の観察及び心電図伝送 |
鉗子・吸引器による咽頭・声門上部の異物除去 |
経鼻エアウェイによる気道確保 |
パルスオキシメーターによる血中酸素飽和度の測定 |
口腔内や気管内チューブを通じた気管吸引 |
救急救命士枠で受験することができます。
自治体消防機関によっては「今年は救急救命士だけを採用したい」と計画しているところもあり、受験資格に「救急救命士取得見込みの者」と記載されている消防機関は、3年次に受験することが可能です。この場合、一般の消防吏員採用試験よりも競争倍率が低くなる傾向があります。
一般の消防吏員採用試験においても、二次試験で有利になります。
救急救命士の資格を取得していない者が消防吏員になって資格を取得するとなると、一人の救急救命士を育てるのに500~700万円程度かかります。これだけの税金をかけるなら資格取得者を採用しようという傾向になります。

消防・海上保安庁・自衛隊
救急隊は3名で編成しますが、全員が救急救命士ではありません。救急隊に常に救急救命士が乗務している割合は74.5%(平成20年現在)であり、全救急隊員のうちの30.9%(平成20年現在)とまだまだ不足しているのが現状です。

ドクターヘリ・ドクターカー
平成19年6月にドクターヘリに関する法案が可決し、ドクターヘリコプターに医師と同乗しての出場や、ドクターカーに同乗し、転院搬送(病院間搬送)やDisaster Medical Assistance Team(災害派遣医療チーム通称DMAT)等として出場します。

病院・民間救急事業者・アミューズメント施設
転院搬送等を行う民間救急事業者や、人が集まるスポーツ施設やアミューズメント施設などでの活躍が期待されます。






